Credit
廃校活用コンバージョン
(震災復興プロジェクト)
所在地:宮城県石巻市雄勝
主要用途:宿泊体験施設
事業主:公益社団法人MORIUMIUS
企画デザイン:Community Week2013
(ディロン マーティン財団
・東京大学隈研吾研究室
・スタンフォード大学他)
建築設計:西田司 + 一色ヒロタカ + 勝邦義 + 岩崎司 (ondesign)
構造設計:佐藤淳 + 福島佳浩
(佐藤淳構造設計事務所)
設備設計:前田康太 (前田設備設計事務所)
電気設計:上玉利直也 (上玉利電気設備設計)
照明設計:岡安泉 (岡安泉照明設計事務所)
サイン設計:芦野紀子
(THREE IS AMAGIC NUMBER)
外構設計:中津秀之 (関東学院大学)
パーマカルチャー:四井真治
(ソイルデザイン)
露天風呂設計:遠野未来
(遠野未来建築設計事務所)
+ 星野諭 (コドモ ワカモノまちing)
建築施工:リュクス
+ ホソダアーキスタジオ
サイン施工:グロリアアーツ
敷地面積:7134.97㎡
建築面積:806.8㎡
延床面積:839.2㎡
竣工:2015年6月
撮影:鳥村鋼一 + 楠瀬友将
受賞:日本建築学会作品選集掲載
第20回木材活用コンクール
木材活用特別賞
接ぎ木としての建築
宮城県石巻市雄勝町に残る築90年の廃校になった木造小学校を、 新たな学びの場へと更新していくものです。全国や世界の子どもたちに、 この地域で培われてきた自然豊かな里山や、漁師、農家から生活文化や知恵を「学び」「体験」し、子どもたちの育成と地域のコミュニティの再生を試みる場の実践です。
木造の校舎は、東日本大震災の地震や裏山の土砂災害により、既に半壊状態となっていましたが、 周辺の自然環境や風景が校舎の中へ飛び込んでくる魅力的な状態でもありました。この状態の校舎へ 植物の「接ぎ木」のように新たなものを「あえて足す」ことを手がかりとして、 子どもたちの学びの環境づくりを実践しています。
接ぎ木とは、台木といわれる既存の樹木に、 今必要とされる新たな役割を持った穂木を接ぎ足すことです。 「徹底的に残し、そこにあえて足す」。この接ぎ木という手法が、 できるだけ多くの参加者(子どもたちや、デザイナー、ボランティア、地域住民)のアイデアや思いを受け止め、 接ぎ木のようにすでに根付いているものを活かし、そこへ新たな価値として接いでいきます。既にあったものを復元しようとすると答えは一つですが、 接ぎ木のように「あえて足す」という仕組みでは、参加者の数だけその答えが存在します。 「つくる仕組み」として、多様な参加者のアイデアや痕跡を、この環境へ接ぎ木として定着させることは、 集合知として、参加者全員の価値観を受け止めるプラットフォームとなるのではと思っています。
今では接ぎ木の種類も多様となり、私たち建築家としての接ぎ木だけでなく、様々なデザイナーやチームによる接ぎ木、 ボランティアの手によって造られたものによる接ぎ木、周辺地域からやってくる子どもたちによる接ぎ木、個性豊かな大工や職人、現場監督による接ぎ木、 地域の人の手による恊働による接ぎ木etc... このような多種多様な接ぎ木が校舎や敷地に施されているのです。
Credit
廃校活用コンバージョン
(震災復興プロジェクト)
所在地:宮城県石巻市雄勝
主要用途:宿泊体験施設
事業主:公益社団法人MORIUMIUS
企画デザイン:Community Week2013
(ディロン マーティン財団
・東京大学隈研吾研究室
・スタンフォード大学他)
建築設計:西田司 + 一色ヒロタカ + 勝邦義 + 岩崎司 (ondesign)
構造設計:佐藤淳 + 福島佳浩
(佐藤淳構造設計事務所)
設備設計:前田康太 (前田設備設計事務所)
電気設計:上玉利直也 (上玉利電気設備設計)
照明設計:岡安泉 (岡安泉照明設計事務所)
サイン設計:芦野紀子
(THREE IS AMAGIC NUMBER)
外構設計:中津秀之 (関東学院大学)
パーマカルチャー:四井真治
(ソイルデザイン)
露天風呂設計:遠野未来
(遠野未来建築設計事務所)
+ 星野諭 (コドモ ワカモノまちing)
建築施工:リュクス
+ ホソダアーキスタジオ
サイン施工:グロリアアーツ
敷地面積:7134.97㎡
建築面積:806.8㎡
延床面積:839.2㎡
竣工:2015年6月
撮影:鳥村鋼一 + 楠瀬友将
受賞:日本建築学会作品選集掲載
第20回木材活用コンクール
木材活用特別賞