Credit 期間限定の暫定利用を活用した、
解体/再構築可能な建築の実践
所在地：愛知県名古屋市
主要用途：アートセンター
(アートラボ,飲食店,サウナ,フィットネス,
エステサロン)
事業主：三菱地所
企画監修：中村政人 (コマンドA)
統括：村松弘治 (安井建築設計事務所)
建築設計：杉木勇太+林秀樹
+一色ヒロタカ+小澤成美
(安井建築設計事務所・ondesign・irodori)
構造設計：福島佳浩 (Graph Studio)
設備設計：安井建築設計事務所
電気設計：安井建築設計事務所
建築協力：藤田幹人
(ai level + クラフトノーツ)
建築施工：アフェクションウォーク
植栽：東邦レオ
敷地面積：1,368.88m²
建築面積： 477.09m²
延床面積： 935.04m²
竣工：2024年3月
撮影：トロロスタジオ

日々更新される都市の中で解体された建物の跡地は、次の都市開発までのタネ地としてコインパー キングに利用されたり、更地のまま放置されることが多いです。これらの土地は 5~10 年のタイムスパンで都市開発による更新がなされていきますが、その空隙(くうげき)ともいうべき時間によって、その場が持ち得た固有の活動や文化・歴史は継承されることなく途絶えてしまっています。
このような都市の空隙ともいえる土地に対して、現在の建築は、「ファストな仮設/プレハブ建築」か、「スクラップ&ビルド」の2択しか選択肢を持っていません。 都市更新におけるこれらの課題に対し、解体/再構築しながら別の土地へとノマドする、新しい時間軸を持った建築モデルを提案しました。土地の形状や大きさに合わせて、形を変えたり、分裂したり、統合しながら各々の土地の歴史や文化を継承していく、新たな都市の新陳代謝を目指すものです。